【植物】処理・乾燥・保存

【植物】処理・乾燥・保存

採取後の処理方法

採取した植物は、速やかに袋から出して空気にあてる。
袋に入れたまま置いて蒸れると出来上がりが悪くなる。
他の雑草やごみを取り除き扱いやすい分量に小分けして丁寧に水洗いする。
洗った植物はザルに入れてよく水切りする。

 

乾燥方法

乾燥は一気に仕上げるのがコツ
2~3日晴天が続く日を選んで採取するのが原則。特に草のものは一気に干すと色が鮮やかに仕上がる。重ねすぎず、太めなものは細かく切断してムシロに広げる。天気が悪いときは、一時陰干ししてから天日干しすると色がよく仕上がる。雨が降って乾燥が失敗すると有効成分が少なくなったり、蒸れてカビが生え腐りやすくなる。

 

揮発性の精油を含んだ植物

風通しの良い室内で陰干しする

 

木部や皮の利用

木部を利用するときは細かく切断してから陰干しする。
樹皮を乾燥させるときは内皮だけを取り出して細かく切断してから天日干しする。

 

でんぷん質を含む植物

イモを蒸す要領で10~30分蒸し、熱いうちにムシロで干す

 

つる性や葉などの植物

つるや葉が柔らかいものは、乾燥すると葉が粉々になるので半乾きの時に刻んで再び乾かす

 

火力乾燥法

小型乾燥機は雨天でも仕上がりよく乾燥ができるので便利
含有水分を13%以下にするとよい

 

保存方法

湿気を防ぐことが一番重要
通気性のある厚めの紙袋などを保存容器にして、乾燥剤を入れ風通しの良い場所に吊るして保存する。通気性が悪いビニールやポリエチレンの袋は湿気やすくカビが生えることがあるため避ける。
茶箱や大きめの空き缶に紙袋ごと入れてもよい。保管場所は年間を通して温湿度の変化が少なく、直射日光に当たらない場所が最適。乾燥させた植物の保存期間は一年間なので、保存袋に採取年月日と乾燥年月日を記入しておく。

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