「リアル」の書籍概要
井上雄彦さんの青年漫画。
『週刊ヤングジャンプ』にて、1999年48号より不定期に連載されている。2014年11月より休載になっていたが、2019年、約4年半ぶりに連載再開。
単行本はヤングジャンプ・コミックスより15巻まで刊行されている。
2001年、『第5回 文化庁メディア芸術祭マンガ部門』優秀賞を受賞。
- 出版社 : 集英社
- ISBN-10 : 408876143X
- ISBN-13 : 978-4088761435
「リアル」のあらすじ・内容
主人公 、戸川清春は短距離走の有力選手だったが、骨肉腫により右脚を切断。車イスバスケットボールと出会い、挫折や困難と戦い、前に進もうとする。
野宮朋美は小学校から高校までバスケットボールに打ち込んでいたが、街でナンパした山下夏美をバイクに乗せ事故を起こしたことで高校を中退し、生き方を見失っていた。
ある日、野宮は古ぼけた体育館で車いすの戸川と出会い、1on1のバスケ勝負を挑む。体育館でのバスケ勝負から繋がった野宮と戸川。ひょんなことから野宮が通っていた西高のバスケ部キャプテン高橋久信たちと賭けバスケ対決をすることになる。
賭けバスケに負けた高橋は、自転車を盗んだあげく交通事故にあい、下半身不随となってしまう。しかし新たな人々との出会いにより自尊心の高かった自分を変え、車イスバスケットボールに自分の新たな活路を見出そうとする。
個人的感想
車いすバスケットという身体障がい者スポーツをテーマにした漫画。主人公達の葛藤や、周囲の人々との関わり合いを描いている。障がいを持つ側の視点や加害者としての視点など個々のキャラクターたちの心情が丁寧に描かれている印象。単にかっこいいだけでなくキャラクター達の人間性に惹かれ、この人たちがどうなっていくのか続きが気になる。延々とシリアスな場面が続くわけでもなく、ところどころ作者特有のふざけた感じが出てくるのも好き。
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